犬童一心さん (映画監督)
地球には自分の居場所はない。だから宇宙に目を向けた少年の話ですが、エリオは『ここではないどこか』に行ってみたいんだと思いましたね。僕もまさにそうだったから。浜辺で円陣を描いて夜空を見上げているエリオと重なる部分があった。あの円陣は、エリオが創ったエリオだけの世界で、僕にとってはそれが、まだ世田谷が原っぱだらけだったころの夏、生い茂った夏草を抜いて作った自分だけの空間。そこから空を見上げるのが大好きだった。ほかの場所とつながりたいという気持ちを、その原っぱに詰め込んだんです。
この作品で描かれる“孤独”はもうひとつある。宇宙にいるのは人間だけではない、だから我々は孤独ではないということも伝えている。子どものころ、宇宙に存在する知的生命体は人間だけと聞かされた時、僕はとてつもない孤独感と言うか絶望感を味わったんです。それだけで映画1本作れるんじゃないかというくらい(笑)。なぜかといえば、人間だけだったら、ほかの視点がなくなってしまうから。違う視点から地球を見ると、それだけ価値観が変わります。エリオも地球を離れ、みんなと出会ったことでそういう視点を持ち、自分自身、変わることが出来たんです。
風間俊介さん
全ての人に素敵な映画ですが、
何かに心を奪われ、『マニア』や『オタク』と言われたことが、自認した事がある人に特に観て欲しい。
そして、それを否定的に言われたり、孤独を感じた事がある人は絶対に観て欲しい。
何かに夢中になる事が出来る人と語り合いたくなる作品です。
Travis Japan 川島如恵留さん
泣く為に観たのでは無いのに、感動と共感でいつの間にか涙が溢れてきてしまう、僕はこの夏、そんな映画に出逢えました。
自分だけがこの世界にたった1人取り残されていると感じた事、僕はあります。自分の存在は邪魔なのかもしれないと思った時も、大切な人の期待に応えられないと思った時も、自分の存在意義なんて無いんじゃないかと思った時も、どうしようもない孤独を感じた時も、正直なところあるのです。そしてそんな時、やっぱり僕達人間は泣いてしまうような気がするのです。
宇宙が大好きな少年エリオ、そして紫の子どもエイリアンのグロードンは、そんな孤独を感じて生きている、愛すべき、そして守るべき対象でした。彼らはまるで僕達の心にいる小さな孤独達で、僕はスクリーンの彼らに自分を重ね合わさずにはいられませんでした。
『星つなぎのエリオ』は、この広大な宇宙にたった1人しかいない自分を見つめ直し、僕達ひとりひとりは、間違いなく誰かにしっかりと愛されているという、とても大切な事を思い出させてくれました。
涙ってやつは辛い時に出るものだと思っていた けれど…
そうか、1番欲しい言葉を貰った時にもこんなにも涙は出てきてしまうんだ、と気付かされました。
エリオの宇宙に対する純粋な好奇心や憧れは、僕が小さな頃に夢見たそれととても近くて、スクリーンに映し出された宇宙はまるで当時の夢そのものでした。
広大な宇宙の中で自分の本当の居場所を見つける事はとても難しいと思ってしまいがちですが、実は案外近くにあるのかもしれません。
エリオの言葉、そしてエリオへの言葉。エリオの「孤独」と純粋な想いからくる勇気ある行動は、エリオの周りに生まれる言葉達と数々のキャラクターを結ぶリボンだったと思います。
決して子供騙しではないゾクゾク感と、アトラクションに乗っているかのような疾走感も感じられる、このアツい夏にピッタリの『星つなぎのエリオ』を、8月に入ったらポップコーンの香りに鼻をくすぐられながら、映画館でまた観たいと思います。それまで、またね、じゃあ、大好き!
前田敦子さん
エリオの葛藤、沢山の愛は感動せずにいられませんでした。
夢が沢山詰まっていて家族で絶対に楽しめる最高の作品です!
スクリーンに広がる宇宙がとっても綺麗でした!
三ツ矢雄二さん
ディズニー&ピクサーから、また感動のアニメが公開されました。『星つなぎのエリオ』
孤独なエリオと、創造性に溢れた登場キャラクターに目を奪われ、エキサイティングな場面展開はスリル満点。
最初は孤独だったエリオ。でも、この映画の公開と同時にエリオは孤独じゃなくなります。
だって観て下さるあなたがいるから。
エリオを心の中で抱きしめてあげて。感動の涙であなたの心は光り輝くでしょう。
横山由依さん
観ていて、心があたたかくなる映画でした。
自分にとって本当に大切なものは、
実はすぐそばにあるのに、日常ではなかなか気づけないもの。
物語の中で、エリオが少しずつ優しく、勇敢になっていく姿がかっこよかったです。
『星つなぎのエリオ』日本版本予告(エンドソング:BUMP OF CHICKEN「リボン」)
© Disney