赤ん坊の時にジャングルに取り残され、動物たちに育てられた少年。人間への復讐心に燃えるトラ、シア・カーンの出現によってジャングルを追われ、真の居場所を探す冒険に旅立つ。元気で負けん気が強く、賢く勇敢だが、繊細で傷つきやすい心を抱く。様々な危険や動物たちとの遭遇が彼を成長させ、ある決意をもたらす。

威厳に満ちた黒ヒョウ。勇敢で規則を重んじ、モーグリの守護者ともいうべき存在。赤ん坊のモーグリを発見し救い、自然の厳しさや生き抜く知恵を教え、鍛え導いてきた。モーグリがジャングルを去らなければならない時が来たとき、自分が愛するこの小さな人間の子の危険に満ちた旅を見守ることが自身の役目だと考える。

モーグリと出会い、強い絆を結ぶ陽気なクマ。規則に縛られずに自らのルールで生きる、根っからの自由精神の持ち主。食べることが大好きな怠け者で、感情豊かでユーモラス。しかし生きることの厳しさも戦うすべも知っている。小さなモーグリを心から気にかけ、大切に思うようになる。

人間の赤ん坊・モーグリを我が子として迎え入れた、母オオカミ。自身が産んだオオカミの子と一緒に育て、惜しみない愛を注ぎ、あらゆる危険から守り抜こうとした、優しくて毅然としたオオカミ。モーグリを守るためなら相手がシア・カーンであろうとも、命懸けの覚悟を見せる。モーグリとの別れを深く悲しむ。

ジャングルに現れた、人間を憎悪する残忍なトラ。彼の顔には、人間が操る「赤い花」（火）によって刻まれた傷跡がある。人間の脅威を知る彼は、モーグリが成長すればジャングルの敵となると考え、人間への復讐心をモーグリに向け、命を狙う。相対する者たちに恐怖心を抱かせることで、オオカミたちを支配していく。

廃墟の巨大寺院に棲み、何百匹ものサルたちを統治するサルたちの王にして、伝説の巨大類人猿ギガントピテクス。身長約3.7m。人間が持つ“赤い花”（火）を手に入れ、人間のような支配力を得てジャングルに君臨するという野望を持つ。人間の子なら“赤い花”を差し出せるはずだと考え、狡猾にモーグリの心を操ろうとする。

魅惑的な声と催眠を促す視線でモーグリを誘惑し罠にかけようとする、巨大なニシキヘビ。過去の出来事を見せる不思議な力を持つ。深い霧のベールに包まれた、ミステリアスなジャングルの奥深くに棲む。

オオカミの群れを束ねる、強くて誇り高きオオカミ。彼らの団結を強めるジャングルの掟を遵守し、責務を全うする気高く公平なリーダー。モーグリが“立派なオオカミ”として生きていけるよう、厳しく教え、諭してきた。群れを守る責任とモーグリへの愛情の間で葛藤するも、モーグリを守るため、シア・カーンと対峙する。