ウォルト・ディズニー・カンパニーは2023年10月16日に創立100周年を迎えました。これまでディズニーが届けてきた長編アニメーション作品は、世界初の長編カラーアニメーション『白雪姫』 (1937年) から始まり全61作品に及びますが、伝えたいストーリーをいかに語るか、ディズニーはずっとその課題に取り組んできました。魅力的なキャラクターも心弾む音楽も、すべてはストーリーを語るため。比類なきストーリーテリングの技術で観客を魅了してきたディズニーが、その豊かな伝統を土台にしながら、これまでのイメージをくつがえし新たな扉を開いたアニメーション作品をご紹介します。
◆ディズニー・クラシックの原点にして新たな金字塔◆
ディズニー・アニメーション史上初のダブルヒロインで贈る本作は、対象的な2人の姉妹、アナとエルサの視点でストーリーが綴られます。そのどちらにも共感できるから、より切なく、より感動的! また、おとぎ話から生まれたディズニー映画と聞いて誰もが思い浮かべるような展開を、みごとに裏切ってくれるのも魅力のひとつ。“善”と“悪”ではなく“愛”と“恐れ”を対立させたこと、そして、ディズニー映画の王道である“真実の愛”も思いがけない形で描かれます。
◆優しさで世界を救えるか!?ケア・ロボットと少年を描いた◆
スーパーヒーローものでありながら、家族愛と友情をストーリーの軸に置き、登場人物の感情をしっかりと描いた作品です。一途でかわいいケア・ロボットのベイマックスと、優しさあふれるストーリーにハマる人が続出! 制作チームが「本作はディズニーから日本へのラブレター」と語るとおり、日本の文化に対するリスペクトが感じられるのもうれしいところ。物語の舞台となる街サンフランソウキョウの唯一無二の世界観に浸りながら、爽やかな感動を味わってください。
◆ハイテク文明社会を生きる動物たちに託した人間の物語◆
動物を主人公にしたアニメーションの名作を数多く生み出してきたディズニーが、そのレガシーを受け継ぎつつ、新たな一歩を踏み出した作品――それが2016年公開の『ズートピア』。夢に向かって突き進むウサギの新米警官ジュディの奮闘ぶりを描くだけでなく、差別や偏見といった社会問題に切り込んだストーリーは、大人の心にも強く響きます。動物たちの生態を徹底的にリサーチしたうえで創り出された大都市ズートピアは、細部にまでこだわりがいっぱい! これも大きな見どころのひとつです。
◆ディズニー・アニメーションの伝統が次世代に引き継がれた◆
ラプンツェルは、強く賢く好奇心旺盛なプリンセス。その向こうを張る相手役のフリンは、ハンサムなプレイボーイでお尋ね者の大泥棒。この組み合わせも新鮮ですし、プリンセス自身が魔法の力を持っているという設定も、本作が初めてでした。そんな2人が冒険を共にしながら惹かれ合い、やがて本当の自分を見つけていくストーリーに心ときめいた人も多いはず。大迫力のアクションシーン、そして4万6000個のランタンが夜空を舞うロマンティックなシーンは、一見の価値あり。
◆100周年記念作品◆
『ウィッシュ』
2023年、ウォルト・ディズニー・カンパニーが創立100周年を迎え、その記念作となるアニメーション最新作が『アナと雪の女王』のスタッフ陣が贈る、新たなドラマティック・ミュージカル『ウィッシュ』 (12月15日 (金) 劇場公開)。どんな願いも叶う魔法の王国の驚くべき真実をたったひとり知ってしまった新ディズニー・ヒロイン“アーシャ”。願いを信じ続けた彼女が起こした奇跡とはー?
長きにわたりディズニー作品が描き続けてきた“願いの力”を真正面から描いた、100年の歴史の集大成とも言える作品です。ディズニーの初期の長編作を参考に、クラシック映画とコンテンポラリーをミックスしたアイディアを取り入れ、タイムレスな水彩画調の2Dアニメーションと、最新の3Dアニメーションをブレンドした新たな描き方を開発。ディズニーの100年にわたるストーリーテリングとイノベーションのレガシーを受け継いだ、これからの100年を担う特別な作品です。ディズニーの“原点”と“未来”がここに。
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