昨年12月に劇場公開され、圧巻の映像美で世界中を魅了している『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』。その公開にあわせ、ウォルト・ディズニー・ジャパンは、私たちの住む地球の美しい海の環境に思いを馳せ、危機に瀕した海洋生物について学び、海洋環境保護への行動を喚起するグローバルキャンペーン「Keep Our Ocean Amazing(わたしたちの素晴らしい海を未来に残そう)」を実施しています。
今回、その一環として、サステナビリティメディア ラウンドテーブルを開催。パネリストに公益社団法人日本動物園水族館協会 岡田尚憲氏、沖縄美ら海⽔族館 佐藤圭⼀⽒、ウォルト・ディズニー・ジャパン エグゼクティブ・ディレクター 秋⽉希保が参加し、ファシリテーターのサステナブル・ブランドジャパン ⽥中信康氏のもと、“地球”の海、海洋⽣物がかかえる社会的課題に関する現状と、今後への展望について活発な意見交換を行いました。

<パネリスト>
公益社団法人日本動物園水族館協会 事務局長 岡田尚憲氏
沖縄美ら海⽔族館 統括 佐藤圭⼀氏
ウォルト・ディズニー・ジャパン エグゼクティブ・ディレクター(CSR担当) 秋⽉希保
<ファシリテーター>
サステナブル・ブランドジャパン ESGプロデューサー ⽥中信康氏

サステナブル・ブランドジャパン ESGプロデューサー ⽥中信康氏
まず冒頭で、ファシリテーターの⽥中氏より世界的に注目が高まっている現状について背景を説明。
昨年12⽉に開催された国連⽣物多様性条約締約国会議(COP15)では、2030年までに世界全体で陸域と海域のそれぞれ30%以上を保全地域とする「30by30」という⽬標について協議され、また、企業や金融機関を中⼼に、⽣物多様性に関する情報開示のフレームワークTNFD(⾃然関連財務情報開示タスクフォース)への対応も進められようとしています。最初に海洋資源の保全は、水資源の枯渇や海洋プラスチック問題、そして「ブルーカーボン」など気候変動問題との関連性も⾼く、その重要性に注⽬が高まってきているのです。
◆沖縄美ら海水族館での特別講義は子どもたちが環境への関心を高めるきっかけに
ディズニーは昨年末、グローバルキャンペーン「Keep Our Ocean Amazing(わたしたちの素晴らしい海を未来に残そう)」の一環として、沖縄美ら海水族館の協力のもと、地元の小学生90人を招待したイベントを実施。アプリを使いながらクリーチャーを作るデジタル体験を行ったほか、グローバルキャンペーンで保護の対象とされ水族館でも飼育をされている、タイマイ、マンタ、ジンベイザメについて子どもたちと一緒に学ぶ場を持ちました。秋月はイベントを振り返り「子どもたちが海洋生物に関する新たな発見をするだけではなく、“これからはごみを捨てない。自分にできる言ことを考えたい。” ”プラスチックをなるべく使わないように気を付けたい。“など、日々の生活でもできる環境保全に向けた行動変化の必要性まで気づいてくれたことに、嬉しさと同時に驚きを感じました」と、イベント実施の成果を話しました。

沖縄美ら海⽔族館 統括 佐藤圭⼀氏

日本動物園水族館協会 岡田尚憲氏
ウォルト・ディズニー本人が残した名言のひとつに「楽しんで学べる「教育」よりも、気がついたら学んでいるような「娯楽」を与えたいのです。」というものがあります。
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』を見た感想として「娯楽作品でありながらメッセージ性を強く出した興味深い作品」と話すのは公益社団法人日本動物園水族館協会 岡田氏。「作中では海洋生物の描写に強いメッセージを感じました。動物園や水族館は、自主的な学びを促すことができる施設。教材を与えて勉強を強いるのではなく、生き物の動きを間近で見て、考えるきっかけを作るのが動物園・水族館の役目なのでは」と知る・見る・聞く等という体験の連鎖の重要性について話します。

ウォルト・ディズニー・ジャパン 秋⽉
佐藤氏は自らの経験を交えながらこれに賛同し、「自分はサメを専門に研究しているが、最初は好奇心でしかなかった。そういう意味で言えば、エンターテイメントは教育の入り口として誰でも入りやすいところだと思う」と、エンターテイメントとサステナビリティ教育の両立の可能性に期待を露わにしました。
海洋⽣物がかかえる社会的課題と向き合い、行動をしていくことが未来へ繋がる第一歩。ディズニーは、今後も「物語の力でより良い世界へ」を目指してまいります。
物語の力でより良い世界へ
一人ひとりが、自分の存在を認められ、理解されていると感じられる、誰もが居場所のある世界。人と野生動物が共存する、バランスのとれた地球。希望と可能性に満ちたコミュニティ。ディズニーはこの3つの実現を物語、体験、事業、社会貢献活動を通じて目指していきます。