10/29(火):「ビヨンド ~越えてゆこう~」お披露目イベント 報告レポート
数々の作品で観客を物語へと引き込む珠玉の音楽と圧巻の映像美で、世界中を感動の渦に包み込んだディズニー・アニメーション・スタジオ。2017年に公開された『モアナと伝説の海』は第89回アカデミー賞®、第74回ゴールデングローブ賞など数々の映画賞にノミネートされ、日本でもモアナ役の屋比久知奈さんはじめ日本版声優による数々の楽曲が大絶賛され、モアナ旋風を巻き起こし、米国を除く世界でNo.1の興行収入を記録する大ヒットとなりました。2023年には配信サービスにおいて映画史上世界No.1の視聴数を記録し、世界で最も観られた映画となった『モアナと伝説の海』の続編、『モアナと伝説の海2』が12月6日(金)に全国公開となります。
この度、全世界待望の『モアナと伝説の海2』でモアナが歌う新たな名曲「ビヨンド ~越えてゆこう~」を、モアナ役の日本版声優を務める屋比久知奈さんが初歌唱するお披露目イベントを開催!本楽曲を生歌唱するのは日本が世界に先駆けて初となります。
屋比久さんが「ビヨンド ~越えてゆこう~」を初披露しその力強い歌声に会場全体が心を揺さぶられ涙する人もいる中、屋比久さんが楽曲に込められた思いや、前作からすこし大人になったモアナの物語を描く本作の魅力について語りました。
さらにデイブ・デリック・ジュニアら3人の監督陣や音楽ディレクターの市之瀬洋一さんから屋比久さんへのサプライズメッセージが贈られる一幕もあり、屋比久さんがモアナとして歌い上げる楽曲「ビヨンド ~越えてゆこう~」のお披露目に相応しいあたたかな感動に包まれるイベントとなりました。
モアナ役・屋比久さんの透き通るような歌声に会場中が感動!

前作で世界中を感動の渦に包み、今もなお愛されている楽曲「どこまでも ~How Far I'll Go~」に続く新たな名曲となるのが楽曲「ビヨンド ~越えてゆこう~」。大切な人たちのもとへ二度と戻れないかもしれない危険が待つ航海へ出るモアナが、新たな運命に漕ぎ出す決意を歌う重要な楽曲です。
本イベントはそんな楽曲を屋比久さんが初披露するところからスタート。ステージ上には海と特別な絆で結ばれた“モアナ”が暮らすモトゥヌイのように、眩いほどに輝く海と夕焼け色の空、そして美しい砂浜が再現されており、そこに成長したモアナをイメージした衣裳を身にまとった屋比久さんが登場。大人になったモアナの心情の変化がエモーショナルに綴られた新たな名曲「ビヨンド ~越えてゆこう~」を力強く歌い上げると、その透き通るような圧巻の歌声と楽曲に込められたメッセージに会場は大きな感動に包まれ、涙する人もいました。
「ビヨンド ~越えてゆこう~」を見事に歌い上げた屋比久さんは「すごく緊張しました。でも、この楽曲を早く皆様に聞いて頂きたかったので、この楽曲の魅力を知って頂けたらいいなと思って今日歌わせて頂きました。この曲が好きな人が一人でも増えたらいいなと思います」と初歌唱した今の心境を語り、「今回もモアナは島の人を守るために旅に出るんですが、(前作から)3年経って妹もいて、ホームというすごく大切なものが増えているんです。危険がいっぱいある海の旅なのでもう二度と帰ってこられないかもしれないという不安や恐れがあって、でも自分の使命を果たすために海に出ようとする葛藤の中で揺れ動きながら決意するというモアナの強い気持ちが込められた楽曲です」と明かしました。
前作では、モアナが歌う「どこまでも ~How Far I'll Go~」のほかにも、モアナの相棒で海と風をつかさどる半神半人の英雄・マウイが歌う「俺のおかげさ」や、モアナが暮らす島の祖先たちが広い海を航海する気持ちを晴れやかに歌う「もっと遠くへ」など、至極の音楽たちが物語を盛り上げました。
続編となる本作でも「ビヨンド ~越えてゆこう~」のほかに、オープニングを飾る楽曲「帰ってきた、本当のわたしに(原題:ウィー・アー・バック)」がすでに発表されており、物語を彩る新たな楽曲たちに期待と注目が集まっていますが、屋比久さんも「すでに発表されている『帰ってきた、本当のわたしに』は、一番最初に出てくる楽曲なんです。前作から3年経ったモアナの日常の中では海がもっと身近になっていて、島の人たちとももっともっと強いつながりで結ばれているんです。前作で『私はモアナだ!』って歌っていましたし、このタイトルのとおり、海とともに生きていける幸せや喜びがメッセージとして込められている曲なんです。他にもバリエーションに飛んだ素敵な楽曲がたくさんあるので、是非楽しみにしてもらえたら嬉しいなと思います」と、本作に登場する新たな楽曲に心を躍らせました。
また、屋比久さんは前作でモアナ役日本版声優に大抜擢された、まさに“シンデレラガール”。
モアナ役を7年ぶりに演じることに決まった気持ちについて、屋比久さんは「本当に嬉しかったです。私自身、『モアナと伝説の海』という作品のファンですし、純粋にモアナとして新しい旅に出られるんだという喜びでいっぱいでした!」と、喜びの気持ちを明かします。
前作での冒険から3年が経ち、成長したモアナを演じる上では「モアナが成長して19歳になっているので、その成長をどう表現するかすごく悩んだんですけど、実際の映像を拝見した時にモアナが自然と大人になっていて、話し方や接し方が変わっていないところもありつつ、3年の月日が感じられる表現がされていたんです。余計なことを考えすぎず、まっすぐにモアナに向き合おうと思いました」と、アフレコ中に意識したことを語りました。
さらに、屋比久さんは一度聴いたら誰もが心を揺さぶられる透き通る歌声と歌唱力、そして確かな演技力で「レ・ミゼラブル」や「ミス・サイゴン」、「ジェーン・エア」など数々のミュージカル作品に出演し、今や日本のミュージカル界を代表する女優のひとりとなりました。
そんな自身の歩みとモアナの成長を重ねて、「皆さんも共感して頂けるんじゃないかなと思うところが、何も知らない時に純粋に憧れるものや世界ってあって、前作のモアナにとっては海だったり外にでることへの希望に満ちたキラキラとした憧れがあったと思うんです。でも、3年経ったからこそ守るものが増えて経験もして、プライドもできて自信もできたからこそ、踏み出すことがもっと怖くなったりとか離れることに対する不安があったりすると思います。私自身もこの7年でいろいろなことを経験させて頂いて、その気持ちが凄くわかるというか、あの頃何も知らずにただただがむしゃらに頑張っていた時と、いろいろな経験をする中で自分についてきた自信や大切にしたいものが増えれば増えるほど、複雑に絡まってくる心情がモアナとリンクしているなと思いながら収録していました」と、思いを馳せました。
本作の舞台は、前作の冒険から3年後。モアナはすべての海をつなぐ1000年にひとりの“導く者”としての大きな使命を背負い、今はまだ見ぬ海のどこかにいる人々を探していました。
ある日、人間を憎み世界を引き裂いた“嵐の神の伝説”を知ったモアナは、その呪いを解くために、変幻自在な半神半人の英雄・マウイや新たな仲間と共に、世界を再びひとつにする航海に繰り出します。「海の果ても、越えてゆこう」、たとえ、どんな運命が待ち受けていても――。
そんな本作で見せるモアナの活躍について、「モアナは前作の冒険を経て本作では1000年にひとりの“導く者”という称号を得て、より危険な冒険に、大切な人や村を守るため、また仲間たちの絆をつなぐことを使命に冒険に出るんです。相棒であるマウイもいますし、前作で大活躍したヘイヘイも、待ちに待ったプアも一緒に旅に出ますし、新しい仲間達も加わって、一人じゃない冒険の旅を本作では楽しんで頂けるかなと思っています」と、自分を信じて迷いや葛藤を“越えてゆこう”と前に進み続けるモアナが仲間たちと繰り出す冒険の物語をアピール。
屋比久さんはモアナの相棒であるマウイ役の尾上松也さんとも7年ぶりの再共演となりますが、「収録自体は一緒にできなかったんですが、お会いした時に、二人で『嬉しいね』という話をしました。松也さんもこの作品を大切に思ってくださっていますし、二人で何かできたら嬉しいねと話しをしていました」と、松也さんとのエピソードを明かし笑顔を見せた。
監督たちからのサプライズメッセージに屋比久さんが感激&涙!

前作でモアナを象徴とする名曲「どこまでも~How Far I‘ll Go~」を歌い世界中を感動させた屋比久さんが、本作では「ビヨンド ~越えてゆこう~」をはじめ数々の楽曲をモアナとして歌い上げます。
そんな屋比久さんに、本作で監督を務めたデイブ・デリック・ジュニア、ジェイソン・ハンド、デイナ・ルドゥー・ミラーの3人からサプライズメッセージ映像が到着!
デイブ・デリック・ジュニアからは「君の情熱と才能には本当に驚かされるよ!」、ジェイソン・ハンドからは「最高だ!聴く人の心を動かす力強い歌声だ」、デイナ・ルドゥー・ミラーからは「モアナを演じてくれて本当にありがとう」と、それぞれから屋比久さんを大絶賛するメッセージが贈られると、屋比久さんは「嬉しいです!知らなかった…!すごく素敵な楽曲だったので、監督たちが表現したいことを私が表現できているのかなという不安があったので、すごく嬉しいです!」と、サプライズに感激している様子。
さらに、前作・本作と続いて日本語吹替版制作に携わった音楽ディレクターの市之瀬洋一さんからは手紙で「屋比久知奈さんの歌声はまるで南の風が心をくすぐるような心地良さがある。「ビヨンド ~越えてゆこう~」のような難易度の高い曲をまるで自然体のまま軽やかに歌いこなしているのだ。まるでモアナが広い海に挑むように、屋比久さんの歌は私たちの心の奥深く届いてくるのだ。今回も素晴らしい歌をありがとう!」と伝えられると屋比久さんは「前作に続き、歌唱のディレクターをしてくださった方なんですけど、めちゃくちゃ嬉しいです…!」…と感動のあまり言葉にならない様子。
思わず涙が込み上げてきた屋比久さんは「7年経った今だからこそ、できるものがあるのかなと思って精一杯臨んだので、この作品を愛してくださる方々に、モアナというキャラクターが愛され続けてくれたら嬉しいなと思います」と、涙ながらに“モアナ”というキャラクターにかける思いを紡ぎました。
最後に、本作の公開を待ち望んでいるファンに向けて、屋比久さんは「今日『ビヨンド ~越えてゆこう~』を歌わせて頂いたのですが、曲に込められているように、いろいろなものを背負って責任があったり、自分の行きたい場所、進みたい道があってもなにか後ろ髪をひかれるような葛藤や迷いがあるときに、背中を押してくれるような、あたたかく力強い作品になっています。前作で私自身もモアナにたくさん勇気をもらったのですが、本作でもいろんな人がモアナを見て『よし頑張ろう!』って勇気をもらって頂けるような作品だと思うので、是非この冬、劇場で映像美や素敵な音楽とともに見て頂けたら嬉しいなと思いました。」と、あたたかいメッセージを贈りました。
本作の鍵を握る楽曲「ビヨンド ~越えてゆこう~」のお披露目イベントは、モアナを演じる屋比久さんの歌声によって会場が感動と涙で包まれ、大盛況のうちに幕を閉じました。
愛する人たちを守るため、海を愛する“モアナ”が迷いと葛藤を乗り越え、相棒のマウイ、そして新たな仲間たちと果てしない冒険に漕ぎ出した先に待ち受けるものとは…?アニメーションとは思えない、南の島や美しい空、そして海のリアルな描写と壮大なスケールの物語にぜひご期待ください。ディズニーらしい至極の音楽が彩る感動のミュージカルアドベンチャー、『モアナと伝説の海2』は12月6日(金)より公開。
音楽ディレクター・市之瀬洋一さんのコメント(全文)
屋比久知奈さんの歌声はまるで南の風が心をくすぐるような心地良さがある
前作の時よりも確実に成長しているのが伝わるのだが不思議とその純粋さは失われていない
まるで南国の海のように透き通り、表現は深く自由なのに力強い
「ビヨンド ~越えてゆこう~」のような難易度の高い曲をまるで自然体のまま軽やかに歌いこなしているのだ
それもこれも彼女がこの間、歌という音楽表現方法に迷いながらも真摯に取り組んできた成果だろう
彼女の歌声からは、ただの技術や美しさを超えた、人間味と温かさが感じることができる
それでいて聞くたびに新しい一面を見せてくれるから気付けば虜になってしまうのである
まるでモアナが広い海に挑むように、屋比久さんの歌は私たちの心の奥深く届いてくるのだ
今回も素晴らしい歌をありがとう!