1,000種以上のライセンス商品、世界で唯一の日本プロモーションソング
地上波放送後も何度でも作品の世界が楽しめるディズニープラスで
ますます強化されるディズニーの“比類なきエコシステム”とは?

2016年に公開された『ズートピア』は、日本ではいわゆる“初動型ヒット”ではなかった。ゴールデンウィークに公開されたものの、興行ランキングで初めて1位を獲得したのは公開3週目。口コミとリピートによって観客を増やし、最終的に興行収入76.8億円、2016年の国内公開作品で年間4位という結果を残した。そして2025年、その続編『ズートピア2』は公開後、まったく異なるスケールで“次の段階”へ進んだ。9年越しの新作、そのブランクを突破するエコシステムの総力―それが『ズートピア2』だ。
日本公開は2025年12月5日。公開からわずか30日間で国内興収100億円を突破し、『アナと雪の女王』や『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を超えるスピードを記録。2026年1月26日時点では、公開8週目で興収135億円、動員が遂に1,000万人を突破。全世界では興行収入17億ドル超を記録し、世界興行収入ランキングでベスト9にランクイン。洋画アニメーションとして日本歴代3位、8週連続1位という記録も打ち立てた。この現象は単なる「記録的ヒット」にとどまらない。『ズートピア2』が示したヒットの本質は、ディズニーのさまざまな財産が組み合わせられることでスクリーンの外にも広がる体験づくりの設計にあった。
劇場公開を“起点”にした体験の拡張
今回の『ズートピア2』は、公開前後を通じて、あらゆる接点が有機的につながっていた。ディズニープラスでは、日本において2025年12月以降、前作『ズートピア』が最も視聴された映画となり、その後を描いた短編シリーズ『ズートピア+』シーズン1も最も視聴されたシリーズとなった。関連作品は約50日間にわたり「TOP10(日本)」にランクインし、劇場公開後には関連作品の視聴時間が最大5倍、検索数も約3倍に跳ね上がった。
地上波でも、公開初日に前作をノーカット放送。2週連続でディズニー・アニメーション作品を編成し、ライト層を含めた再接触の導線を整えた。音楽の波及力も象徴的だ。エド・シーランが手がけ、シャキーラが歌う劇中歌「Zoo」は、Apple Music週間ランキング洋楽部門1位、オリコン週間ストリーミング急上昇1位、Spotify Viral Top 50 Japanで17日連続1位を記録した。
TikTokでは全世界で74億回再生され、YouTubeのグローバルチャートでも上位にランクインした。さらに日本ではDream Amiによるローカライズ版楽曲が制作され、世界で唯一、日本だけがローカライズ版の制作を許可された。
物語は、街へ、日常へ、生活へ
東京ディズニーリゾート🄬では、公開前からグッズ、メニュー、パレードで作品世界を展開。イクスピアリは「ZOOTOPIARI」と装飾され、フォトスポット化。公開日には東京ディズニーランドで声優パレードまで実施されるなど、異例のスピード感で話題を重ねていった。
商品展開も圧倒的だ。ディズニーストアでは来店予約が発生するほどの人気となり、ライセンス商品は国内だけで約70社と連携し、1,000種類超の商品をゲストへお届け。公開月の2025年12月だけで、前作公開年の年間売上を上回る驚異的な記録となった。さらに、「全国ズートピア化計画」を実施し、各所でプロジェクションマッピングやスタンプラリー、ポップアップイベントを通じて、物語は“映画館の外”へとますます広がっていった。
ゲームや出版も同様で、『LINE:ディズニー ツムツム』や『ディズニー ピクセルRPG』では期間限定イベントを展開し、LINEスタンプはランキング急上昇。語学アプリやアートブックなど、学びやコレクションの領域にまで体験は広がった。
ディズニーの強み、「観た」から「もっと楽しむ」へと続く体験
このように『ズートピア2』の成功は、映画の完成度を補完するように、観る、思い出す、語る、触れる、再訪する。この循環を、配信、音楽、商品、ゲーム、企業連携といった多層的なエコシステムで支えたことが、結果として“数週間にわたる体験”を生んだ。映画は2時間。しかし、ズートピアの世界に滞在する時間は、その何倍にも引き延ばされている。
続編が飽和する時代においてこのように多くのファンから支持を得られたのは、『ズートピア2』が作品の前後で、生活動線のうえでさまざまな接点を介した関係を育てる場を早い段階から設計していたことが大きい。このエコシステムこそが、ディズニーの最大の強みである。
