「ディズニー・クリエイティブ・ワークショップ」
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 (以下、ディズニー) は、この夏、次世代を担うストーリーテラーの支援・育成を目的にディズニーがグローバルで展開しているプロジェクト「ディズニー・フューチャー・ストーリーテラーズ」の一環として、公益社団法人ジュニア・アチーブメント日本とともに、「ディズニー・クリエイティブ・ワークショップ」を開催しました。福島県と茨城県の5校31名の中学生たちが夏休みの約1か月をかけてどのようにキャラクターを作り上げたか、その試行錯誤する様子をお伝えします。
◆ワークショップのテーマは、「自分自身、もしくは誰かを前向きにするキャラクターを作ろう!」
「ディズニー・クリエイティブ・ワークショップ」は、ディズニーのキャラクターについて学びながら、ディズニーの社員のアドバイスのもとに、中学生がオリジナルのキャラクターを作り、物語を生み出す楽しさやそのスキルを学ぶとともに自身の夢を描くワークショップです。今回のテーマは、「自分自身、もしくは誰かを前向きにするキャラクターを作ろう!」。31名の中学生が、誰を前向きにしたいのか、どんなキャラクターを作りたいのかをチームで話し合う過程で、自分や友人、自分を取り囲む環境に目を向けることで、キャラクターや物語を生み出す楽しさ、喜び、さらには自分自身が物語を生み出す原動力となることを実感してもらいました。
◆生徒たちそれぞれの思いを胸に参加を決めた、約1か月間のワークショップがスタート!
7月23日 (火) にオンラインで行われたキックオフミーティングを皮切りにワークショップがスタート。「ディズニーが自分を前向きにさせてくれたように、自分も誰かを前向きな気持ちにさせる物語を作ってみたい」、「黙りこんでしまい、意見を言えない自分を変えたい」など、様々な思いを胸に臨んだ生徒たち。まずはそれぞれのチーム紹介から始まり、中学校の特色やそれぞれのチーム名の由来などを紹介していきました。
ディズニーのキャラクターを例にキャラクターの持つパーソナリティなどの基礎を学んだ後、ディズニーの社員から今回のワークショップで最も重要となる“ストーリーテリング”についてのレクチャーを受けました。さらに、プロジェクトの進め方や役割分担についてアドバイスを受けながら、約1か月後に控える最終プレゼンテーションに向けての道筋を立てていきました。
ワークショップ期間中に実施したメンタリングセッションでは、生徒たちから途中経過を報告し、制作の上で困っていることやぶつかっている壁を伝えます。「どうしたらオリジナリティのあるストーリーになるか?」、「情報を詰め込みすぎてストーリーがまとまらない」など生徒から飛び出した質問や悩みに対し、アドバイザーは様々な角度からアドバイスを送りました。
発表会当日のオフィスツアーの様子 | 本番直前、最後の確認を行う参加者たち |
◆いよいよ発表会!ディズニーのオフィスで中学生が渾身のキャラクターと物語を発表
8月19日の発表会の日当日。渾身のキャラクターと物語を携えて生徒たちがディズニーのオフィスに到着しました。各校の持ち時間は、7分間。不安と緊張の中、生徒たちが自由な発想を膨らませて生み出した個性豊かなキャラクターを、スライドを用いてチームごとに発表しました。
参加チームの一つは、前向きにしたい人は、“対面で話すことが苦手な人”。そんな人を勇気づけるために“万能調理器”をモチーフにしたAIロボットのキャラクターを生み出しました。内気で引っ込み思案な主人公がおしゃべりなロボットとの交流を通じて話すことへの苦手意識を克服し、新しい自分へと成長していく様子を描き、「仲間と一緒なら長所を活かし、短所を補うことで困難を乗り越えられる」というメッセージを込めた作品を発表しました。またあるチームは、“毎日忙しく働き疲弊している大人”を元気づけるため、働き詰めが原因で絶滅の危機にさらされている架空の種族であるタヌキをモチーフに制作。主人公はひとり、休息を取ることの重要性を説いていきます。現代社会に通じる問題を架空の種族の出来事として描くことでユーモラスに表現し、会場の大人たちは大いに元気づけられる結果となりました。
どのチームもキャラクター制作に留まらず、キャラクターごとに性格や背景を作り込んでいて、物語に深みを与えていたのが印象的。諦めた夢にもう一度チャレンジしたい人を勇気づけたいと、挫折 (セットバック) と後悔 (リグレット) を合わせ“セトリグ”という名前のキャラクターを制作したチームや自作のテーマソングをプレゼンに活用したチームも。会場全体は大きな感動に包まれ、参加者は互いに大きな拍手を送り合いました。
発表が終わり、ホッとする様子 | 発表後、チームごとにアドバイザーと決めポーズで記念撮影 |
◆キャリアトークでは、「自分のやりたいことに突き進む勇気を持つことができた」と自信に満ちた表情に
ワークショップの最後に、ディズニー社員とのキャリアトークを実施。
「壁にぶつかったらどう乗り越えるか?」という生徒からの率直な質問に対し、「壁にぶつかったとき、自分の発想だけでは乗り越えることができない。周囲のアドバイスにたくさん助けられてきた」と、チームワークの大切さを伝えました。参加した生徒からは、「仕事やキャリアについて踏み入った話を聞ける機会がなかったので、自分のやりたいことに突き進む勇気をもらえた」と前向きな感想が聞かれました。ディズニーで実際に働く社員と将来についてリアルな話も交えながら対話することで、生徒たちは自分の将来像について具体的な想像を膨らませるきっかけとなったようです。
キャリアトークでも真剣にアドバイザーの話に耳を傾けていました |
◆ワークショップの経験を日常生活にも活かしていきたい!
ワークショップを終えた生徒たちは、「自分たちにも、誰かを元気づけるキャラクターを作ることができるということを知って自信になった」「チームで作業する中で、苦手なことは素直に他の人に頼ることも大切だと感じた」と、制作活動に試行錯誤しながらも、大きな学びを得られた様子でした。
ディズニーでは、今後も、次世代を担う若者が、夢を抱き、実現するスキルを身に着け、想像した自分になることを応援していきます。
物語の力でより良い世界へ
一人ひとりが、自分の存在を認められ、理解されていると感じられる、誰もが居場所のある世界。人と野生動物が共存する、バランスのとれた地球。希望と可能性に満ちたコミュニティ。ディズニーはこの3つの実現を物語、体験、事業、社会貢献活動を通じて目指していきます。