今年3月に日本劇場公開10周年を迎えた『アナと雪の女王』をはじめ、『塔の上のラプンツェル』、『ピーター・パン』のディズニーを代表するアニメーション映画の3作品は、テーマパークの新テーマポートにもなったことで今再び注目が集まっています。世代を超えて愛され続けるこの3作品の魅力を改めて紐解いていきます。

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~無限のイマジネーションから生まれた世界観~
3作品に共通する大きな魅力の一つとなっているのが、イマジネーションに富んだ世界観。『アナと雪の女王』で描かれているのは、北欧の雰囲気が漂うかわいらしい王国ときらめく雪と氷の世界。暖炉がよく似合う素朴で温かな王国が一瞬にして氷の世界に閉ざされてしまうスリリングな展開に引き付けられます。『塔の上のラプンツェル』は、往年のディズニー・アニメーションをお手本にしたクラシカルなおとぎ話の世界。魔法の力を髪に宿した少女が大泥棒と冒険に出る、奇想天外な世界にワクワクがとまりません。『ピーター・パン』は、遊び心と冒険にあふれた子どもの世界。海賊や人魚が住む異世界・ネバーランドで妖精と暮らす永遠の少年は、誰もが持つ子ども心を思い出させてくれます。どれもディズニーのクリエイターたちが、無限のイマジネーションを駆使して作り上げたものです。ディテールにもこだわったその世界観は、何度見ても新たな発見があることでしょう。
~珠玉の音楽と映画史に残る名場面の数々~
これらの作品には、美しい音楽に彩られた映画史に残る名場面があります。たとえば、エルサが、「レット・イット・ゴー~ありのままで~」を歌いながら自分を解放するように氷の階段を駆け上がっていくシーン。自分らしく生きようとする強い決意が込められており、何度見ても圧巻の迫力です。『塔の上のラプンツェル』では、ボートに乗ったラプンツェルとフリンが、夜空いっぱいに輝くランタンの灯りに包まれる「輝く未来」のシーンが印象的。二人を祝福するように舞い上がる光は、ロマンティックそのものです。妖精の粉を浴びたウェンディが、ピーター・パンと一緒にネバーランドへと飛び立つシーンは、「きみもとべるよ!」のメロディを聴くだけで、脳裏に鮮やか映像がよみがえり、幸せな気持ちになる、という人も多いのではないでしょうか。
~優れた物語性~

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昔から愛されてきた童話や戯曲をベースにしつつも、それを現代に生きる私たちが共感できるストーリーに再構築し、未来を描き続けてきたディズニー。その真髄といえるのが卓越したストーリーテリングです。“真実の愛”の意味や夢を思い描いて信じることの大切さを、ときにストレートに、ときに意外なかたちで示してくれます。『ピーター・パン』は、ウォルト・ディズニー自身が製作を手がけた作品ですが、その時代に培われたアニメーションやストーリーテリングの技術は、『アナと雪の女王』や『塔の上のラプンツェル』にも脈々と受け継がれています。
アニメーション映画をじっくりと見れば見るほど、パークでの没入感が高まり、家に帰ってからまた映画が見たくなる。そんな楽しみ方ができるのも、ディズニーならでは。この機会にぜひディズニープラスで『アナと雪の女王』『塔の上のラプンツェル』『ピーター・パン』を見直して、魅力を再発見してみてはいかがでしょうか?