~ナショナル ジオグラフィック アースデイシリーズ最新作『解明!神秘なるオクトパスの世界』配信・放送記念企画~
「タコというのは、単独で⾏動すると思われていますが、驚くべきことに、他の種族・他の動物たちとやり取りをすることもできます。彼らの弱さや脆さ、知性、感情があるところなど、今までとは異なる視点を視聴者の⽅々に持ってもらえるはずです。皆さんにも共感できる部分があるということを知っていただけると思います。」 (アレクサンドラ・シュネル)
4月22日は、地球環境を考えるアースデイ。ディズニーとナショナル ジオグラフィックは、物語、ストーリーテラー、そしてキャストにスポットライトを当て、私たちの棲み処である地球を保護、再生、そして祝福する新たなキャンペーン「ourHOME」を実施中です。その一環として、アースデイ (4⽉22⽇) に、ナショナル ジオグラフィック制作のネイチャー・ドキュメンタリー・シリーズ『解明!神秘なるオクトパスの世界』がディズニープラスにて配信を開始され、同日ナショナル ジオグラフィック チャンネルにて日本初放送となります。本作のプロデューサーを務めた、アレクサンドラ・シュネルに作品の見どころや地球環境についてインタビューを行いました。


©Disney
■タコには弱さ、脆さ、そして知性や感情がある
まず本作の見どころを伺いました。
「『解明!神秘なるオクトパスの世界』は、タコは、道具を使いこなし、体を変形させて他の動物を擬態し、⼈間を含め、異なる種とコミュニケーションをとることさえできるという、想像以上に神秘に満ちあふれている秘密を解き明かしていきます。
本作は、タコの秘密を3つのエピソードで紹介する3部構成になっています。第1話はカモフラージュについて。タコは⾃在に形を変え、背景にすぐに馴染むことができます。最初のエピソードでは、地球上で最も優れた変身の達人であるタコの特性について深掘りしていきます。そして第2話は、タコの知性、知的な⾯について。彼らは複雑な問題を解決し、戦略を練って未来の計画まで立てることができることを解き明かします。第3話は、それをさらに掘り下げ、タコの社交性について紹介しています。タコというのは、孤独に、単独で⾏動すると思われていますが、驚くべきことに、他の種族・他の動物たちとやり取りをすることもできます。
このように、皆さんが普段思っているようなタコとは異なる、別の側⾯を知ることができると思います。彼らの弱さや脆さ、知性、感情があるところなど、今までとは異なる視点を視聴者の⽅々に持ってもらえるはずです。タコはよく“宇宙⼈のよう”と表現されるだけあって、その⽣態に関してはあまり馴染みのないものかと思いますが、皆さんにも共感できる部分があるということを知っていただけると思います。」
■好奇⼼から⾃分の防衛⼼を下げてくれ、⼤きさも10倍以上違う私を招き⼊れてくれたということはとても印象的でした

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■タコのエピソードを通じて、海に暮らす多様な生物たちに共感してほしい
タコのような知的生物について知ることで、海洋生態系についてわかることを伺いました。
「タコのような知的⽣物について知ることと、海洋⽣態系全体への理解は、繋がりがあると思います。このシリーズではタコの生態を中心に⾒せていますが、彼らが本当に並外れた⽣物、動物であるということを理解していただけると思います。タコは300以上の種類があって、私達の暮らす海全てに必ず⽣息している⽣物です。⽣態系という点で⾒ると、タコは捕⾷関係において、ちょうど真ん中に位置しており、そこが何かで狂ってしまうと、ドミノ効果で様々なところに影響を及ぼしかねません。
いま、私達の海は、癒しを必要としています。地球温暖化や、⽣物学の多様性、アニマルウェルフェアに関してなど、いろいろなところに課題が⽣じています。それらに我々が共感していけるかというところが⼤切で、海をただの⼤量の⽔と考えてしまうと、なかなか感情移⼊や共感は難しいものです。
タコのエピソードを通じて、海に暮らす動物たちやその環境、海洋⽣態系について少し意識してもらえるのではないかと思っています。」

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■未知の分野であるタコやイカが感じる“ポジティブな感情”について研究中です
今取り組んでいることや、今後予定されている取り組みについて伺いました。
「今回のプロジェクトにも繋がっていることなのですが、現在、「One World, Many Minds」というプロジェクトに取り組んでいます。タコやイカをはじめとする頭⾜類が“ポジティブな感情を持っているか”という研究です。⽇頃の観察から、彼らには冒険⼼があり、何かゲームを遊ぶような様⼦が⾒られていますので、そういったものが、結果としてポジティブ (肯定的な) な感情となるのではないかということを探っています。過去に私たちの研究結果として頭⾜類と甲殻類がネガティブ (否定的な) な感情を持っていることが判明した事例があり、頭⾜類と甲殻類は知覚を持っているとみなされ、現在、英国の法律の下では倫理的かつ思いやりを持って扱われなければならないということになっています。これまでネガティブな感情についてはは⾒てきましたが、その⼀⽅でポジティブな感情に関しては未知の分野なのです。」
■ぜひ外に出て、日常の延長として自然とのつながりをもってほしい
ナショナル ジオグラフィック エクスプローラーとして、視聴者の方々へのメッセージを伺いました。 「今の時代、私たち⼈間は⽇々忙しく⽣活しています。⾃然とのふれあいをつい忘れがちになってしまいますが、ぜひ⾃然との接点を持っていただきたいと思います。外に出て⾏って散歩をする、泳ぐ、⾃転⾞に乗るなど、⽇常の延⻑としてどこかで⾃然とのつながりを持つことで、⾃然への理解に繋がっていくのではないでしょうか。⾃然を理解しようと努⼒をすると、それが結果的に⾃然を保護するということに繋がります。」

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『解明!神秘なるオクトパスの世界』
『アバター』や『タイタニック』を監督したジェームズ・キャメロンがエグゼクティブ・プロデューサー、海洋生物学者でナショナル ジオグラフィック エクスプローラーのアレクサンドラ・シュネルがプロデューサーを務める3部構成のネイチャー・ドキュメンタリー・シリーズ。
4月22日 (月) よりディズニープラスで配信開始、同日ナショナル ジオグラフィック チャンネルにて日本初放送
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