ウォルト・ディズニー・カンパニーは、重い病いを抱え、病気と闘う子どもたちの願いをかなえるNPO団体「メイク・ア・ウィッシュ®︎」を世界中で40年以上、日本でも20年以上にわたって支援し、共に活動をしています。
「最も必要とされるときに安らぎと楽しいひと時を病気と闘う子どもたちへ届ける」ことを目的にディズニーが行っている活動をまさに体現するものなのですが、映画『ウィッシュ』をきっかけに支援の輪を広げていこう！というグローバルキャンペーンが行われています。
では実際に願いをかなえるお手伝いとは、どのような活動なのでしょうか。
全世界で15万人以上の願いをかなえ、子どもと家族に生きるちからや病気と闘う勇気を届けてきた
アメリカで1980年にスタートしたメイク・ア・ウィッシュは、3〜18歳の重い病気と闘っている子どもたちの願いをかなえることを唯一の目的としたNPO団体で、これまで全世界で15万人以上の子どもたちの願いをディズニーと共にかなえてきました。日本では1992年にスタートし4000人近い子どもたちと家族に笑顔を届け、その半数近くをディズニーがお手伝いしています。
子どもたち一人ひとりのために、子どもの家族と力を合わせ、夢の実現というかけがえのない体験に向かって進んでいきます。
「家族でディズニーランドに行きたい。赤いドレスを着てミッキーと写真を撮りたい」そう願ったのは骨肉腫で厳しい抗がん剤治療を続けてきたYさん。ご両親の仕事の都合でなかなか家族全員で出かけることができませんでしたが、ミッキーが大好きだった彼女は、家族全員とディズニーランドで過ごす貴重な時間を楽しみました。そしてこの日のために用意したドレス姿で素敵な瞬間を写真におさめたのでした。前を向いて信じることを続けたＹさんは私たちにも願うことの大切さ、夢の力の大きさを教えてくれました。
そして「大好きなパパと結婚式をしたい」と願ったのはＭちゃんです。ディズニーが大好きだったＭちゃんは、舞浜のホテルでたくさんの人に見守られて素敵な結婚式を挙げることができました。つらい治療に耐えてきたMちゃんですが、この日は元気だった頃の彼女の笑顔の姿を再び見ることができ、ご家族にとっても忘れられない一日となりました。
病気と闘いながらも夢を持ち、その願いがかなうことによって、ご本人が喜びを感じ、前向きな気持ちになる。そしてそれがご家族や周囲に大きな励ましや幸せをもたらしてくれます。そんな願いが持つ不思議な力を、ディズニーとメイク・ア・ウィッシュは長年そばで見続けてきました。
願いがかなえられると知りその日に向かってごはんを食べるようになる、夢が実現した瞬間車いすから一歩を踏み出すなど、数々の奇跡のようなエピソードは、願いを持つことが生きる力になることや、自分だけでなく誰かの願いがかなうことの喜びを私たちに気づかせてくれます。
願いの力を信じて。子どもたちやご家族に笑顔と、そして自分の願いもかなえられる
メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパン 事務局長の鈴木朋子さんは願いをかなえる理由をこう語ります。
「重い病気と闘う子どもたちは、やりたいことがあってもいつも先延ばしにされ、周囲からの励ましも「ずっと頑張っているのに…」と、心が押しつぶされそうになると言います。そこで私たちは『メイク・ア・ウィッシュ』という魔法の言葉をかけます。子どもたちは「自分の願いがかなう」と思うだけで、病に打ち勝つような不思議な力が湧いてきます。そして、前向きに日々過ごし、奇跡のような瞬間をむかえることができるのです。何度もこうした瞬間に立ち会ってきました。ですから私たちは願いの力を信じて、子どもたちやご家族の笑顔を届ける活動を続けているのです」
鈴木さん自身も「誰かの願いをかなえたい」というご自身の願いもかなえられていると言います。それこそがまさに「Wish Together」！
先日も「Wish Together」キャンペーンの一環として、メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパンが支援する子どもたちとその家族、約150名を招待し、『ウィッシュ』特別先行上映会が開催されました。上映後、なんとスペシャルゲストとしてミッキーマウス＆ミニーマウスが登場し、一人ずつハイタッチをして子どもたちと記念撮影をしました。
突然のサプライズに驚きつつも、キラキラと瞳を輝かせ大喜びしていた子どもたちと、その姿を微笑んで見届けているご家族をみて、胸が熱くなりました。日々、病いと闘いながら過ごしている本人やご家族にとって、かけがえのない安らぎのひと時となったことでしょう。
メイク・ア・ウィッシュのご支援の方法 (外部リンク)
