昨年12月、ウォルト・ディズニー・カンパニーは、昨年25カ国の地域社会と協力し、60以上の生物種を保護するために43の非営利団体にを寄付したと発表し、また人と野生動物にとってより健やかな地球を目指すため、これまで行ってきた1億2千万ドル以上の支援を継続していくことを発表しました。ディズニーがより明るく持続可能な未来を目指した通年の取り組み「Disney Planet Possible(ディズニー・プラネット・ポッシブル)」の精神に基で、これらの非営利団体の継続的な挑戦、順応性、そして社会貢献活動を支援していきます。
ここで「Disney Planet Possible(ディズニー・プラネット・ポッシブル)」の物語の一部をご紹介します。

コンゴ民主共和国では、オカピ保護プロジェクトがオカピ野生生物保護区の熱帯雨林と野生動物を守るための活動を行っていますが、ここ数年、日常的な課題が激化しています。インフラの不備により移動コストや現場物資の輸送コストが増加し、地域の治安悪化により、スタッフはプログラム資金を引き出すために12時間かけて悪路を移動することを避け、近くの銀行まで飛行機で移動しなければならないほか、セキュリティ違反が起きた場合には厳密な通信・避難計画を策定しなければなりません。プロジェクトチームは、生活の向上、森林の保護、人々の健康と自然とのつながり、そして先住民族ムブティ族の文化や伝統を尊重することを目的とした、共同コミュニティプログラムの開発や推進を進めています。

ブラジルのセラード保護地域群では、野生動物保護研究所(Wild Animal Conservation Institute(ICAS))がオオアリクイにとって最大の脅威である路上での車との衝突や、生息地の喪失対策に取り組んでいます。昨年、生息地の喪失が記録的な水準に達したこの地で、チームの研究は保護すべき重要なオオアリクイの生息地の特定に貢献したほか、怪我を負ったり、親を失くしたオオアリクイの救助やリハビリテーション活動にも貢献しました。チームの研究は、人間と野生動物の両方を保護するための、州規模の新道路安全要件の策定と立ち上げにも役立てられています。

インドネシア・ボルネオ島の泥炭湿地林は、世界最大のオランウータンの生息数を誇る、生物多様性の宝庫です。毎年、火災によって人々の健康が損なわれ、二酸化炭素(CO2)が放出され、森林や野生動物に被害が及んでいます。ボルネオ自然財団(Borneo Nature Foundation)はこの2年間、地域の植樹プログラムのメンバーを支援し、焼失し劣化した泥炭地に96,302本の苗木の植樹を行ってきました。今年度の助成金は、泥炭地の回復、地元の若者や地域の教育支援、地元の消防力や防火ネットワークの強化など、この地域における火災原因の解決に向けた取り組みを継続するために活用されます。

オーストラリアでは、ネイチャー・ファンデーション(Nature Foundation)が50万ヘクタール以上におよぶ7つの自然保護区の保全活動に取り組んでいます。このチームは、絶滅の危機に瀕しているマウント・ロフティ山脈のエミュームシクイと、この地を住まいとして共有する先住民ンガリンジェリ族の未来のために、エミュームシクイの生息地を改善・拡大し、文化遺産査定を実施し、地域の文化価値、伝統、遺産が保全プログラムに反映され保護されるよう、支援しています。

メキシコでは、シャーク・チーム・ワン(Shark Team One)がユカタン半島のコミュニティと協力して、絶滅の危機に瀕したジンベエザメの残り少ない生息数を守るため、人間による有害な影響を削減し、海洋性野生動物のための保護された回廊を作り、持続可能なエコツーリズム(生態観光)や伝統的な漁業を行うコミュニティの構築を行っています。チームの調査により、この地域で初めて妊娠中のジンベエザメが目撃され、これまで確認されてこなかった重要な繁殖地の保護にチームが注力するきっかけとなり、ジンベエザメにとって希望の光となる貴重な瞬間となりました。

アメリカではグレーター・ファラロンズ協会(Greater Farallones Association(GFA))の学生向け長期モニタリング・プログラムおよび体験型トレーニング(LiMPETS)が、グレーター・ファラロンズ国立海洋保護区にある絶滅寸前のケルプ(海藻)再生地近隣を含む、カリフォルニア州国立海洋保護区沿岸の60以上の岩場の潮間帯および砂浜で、学生が野外で27種の海洋生物を観察しデータを収集する活動を支援しています。同チームは、州全体で年間5,000人以上の生徒を受け入れ、STEM教育を推進し、未来の海洋スペシャリスト育成に取り組んでいます。
これらはディズニーが支援する、心に響き、社会的影響力のあるプロジェクトのほんの一部にすぎません。ディズニーは、野生動物を保全し、自然の素晴らしい魅力を共に守る決意を持ったグローバルコミュニティを構築することに真摯に取り組んでいます。1995年以来、ディズニーは1億2,000万ドル以上の資金と専門チームのノウハウを、野生動物の保全、行動の喚起、環境保護のために、地域社会と連携して活動している団体に支援しています。
ディズニー・プラネット・ポッシブルとは:
ディズニーは、地球の保護や未来の世代に優れた環境を引き継ぐために、生態系が調和した地球を想像し、より明るく持続的な未来のために行動します。 グローバルで環境フットプリントの削減、野生動物とその生息地の保全、そして行動を喚起するような物語を生み出すことなどを進めており、この取り組みを「Disney Planet Possible(ディズニー・プラネット・ポッシブル)」と呼んでいます。詳細はこちらをご覧ください。