この度、ディズニーの『リトル・マーメイド』(1989年)とマーベル・スタジオの『アイアンマン』(2008年)が、米国議会図書館がアメリカ国立フィルム登録簿に新たに登録する25作品の中に選ばれました。
米国議会図書館長のカーラ・ヘイデンは、次のとおりに述べています。「映画は、125年以上にわたって私たちの国の物語を伝える、まさにアメリカ文化の中心的な役割を担ってきました。私たちは、映画界の遺産を保護するために、活気に満ち溢れる多様なフィルムメイカーによる25本もの映画をアメリカ国立フィルム登録簿に追加することを嬉しく思います。米国議会図書館と協力し、これらの映画が将来にわたって保存されるよう尽力くださった映画界全体に感謝しています。」
1989年に『リトル・マーメイド』は公開され、ミュージカル・アニメーションにおけるディズニーのルネサンスの幕を開けました。アリエル役には、本作の作詞者であるディズニー・レジェンド、ハワード・アシュマンの勧でオーディションを受けたブロードウェイの若手女優、ジョディ・ベンソンが抜擢。それから約33年たった今でも、ジョディは毎週アリエルの大ヒット曲「パート・オブ・ユア・ワールド」を歌っているそうです。
ジョディ・ベンソンはこう述べています。「私のキャラクターであるアリエルとウォルト・ディズニー・カンパニーを代表して、米国議会図書館がこの特別な映画を選んでくださったことに感激しています。今回の選出は、本当に素晴らしくとても光栄なことです。」
富豪の発明家であるトニー・スタークがスーパーヒーローとして活躍するその原点を描いた『アイアンマン』は2008年に公開されました。マーベル・シネマティック・ユニバースを立ち上げとなり、現在では30本の長編映画が公開されています。ディズニーのレジェンド、ロバート・ダウニー・Jr.が演じたスタークは、その後、アイアンマン直系の続編2作と『アベンジャーズ』シリーズ4作、そして『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)、『スパイダーマン:ホームカミング』(2017年)に登場しました。『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)』でアイアンマンのサーガは終了しました。
米国議会図書館は1989年以来毎年、「文化的、歴史的、美学的に重要」と判断した25作品をアメリカ国立フィルム登録簿に登録しています。一般市民からのオンライン推薦も選考の対象となり、米国議会図書館の報告によると、今年は6,865タイトルが応募されたとのことです。
これまで、22本のディズニー作品がアメリカ国立フィルム登録簿に登録されています:
1989年に『白雪姫』(1937)が登録。その後、1990年に『ファンタジア』(1940)、1994年に『ピノキオ』(1940)、1998年に『蒸気船ウィリー』(1928)、2002年に『美女と野獣』(1991)、2005年に『トイ・ストーリー』(1995)、2007年に『三匹の子ぶた』(1933)、2009年に『Disneyland Dream(原題)』(1956)、2011年に『バンビ』(1942)、2013年に『メリー・ポピンズ』(1964)、2015年に『風車小屋のシンフォニー』(1937)、『The Story of Menstruation(原題)』(1946)、2016年に『ライオン・キング』(1994)、『天才マックスの世界』(1998)、『ロジャー・ラビット』(1988)、2017年に『ダンボ』(1941)、2018年に『シンデレラ』(1950)、2019年に『黄色い老犬』(1957)、『眠りの森の美女』(1959)、『花と木』(1932)、そして昨年2021年には、『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983年)、『ウォーリー』(2008年)が登録されました。