ウォルト・ディズニーのグラマン社製ガルフストリームI型機がカリフォルニア州アナハイムへ渡り、9月9日から11日まで開催される「D23 Expo 2022」に参加するファンのために展示される予定です。D23とウォルト・ディズニー・アーカイブスは、D23 ExpoのプラチナスポンサーであるAmazonとともに、飛行機の外観を復元し、「Mickey Mouse One: Walt's Plane presented by Amazon(原題)」という特別展示で、"ザ・マウス "として知られるこの飛行機の歴史に焦点を当て、ウォルト・ディズニー・カンパニーの歴史におけるその重要性を紹介します。

また、主翼のエッジや窓を新しく塗り直した機体や、ウォルトのお気に入りの座席の近くに設置され、飛行状況を確認するためにカスタマイズされた計器パネル、コックピットのパイロットと直接連絡が取れる電話機、飛行機の尾翼に座るミッキーマウスの姿が描かれたフライトバッグなど、機内の初公開の品も展示されます。
本機は、フロリダ州オーランドのワールドドライブに着陸した1992年10月8日から、2014年まで、ディズニーMGMスタジオ(現ディズニー・ハリウッドスタジオ)でのスタジオツアーの一部でしたが、今回、初めて西海岸に戻ることになりました。今回の外装の再塗装と仕上げ作業、そして機体の国土横断移動は、ウォルト・ディズニー・イマジニアリング社の協力と支援により実現しました。
1963年、ウォルトはのちに"ザ・マウス"として知られるようになる象徴的なガルフストリームを手に入れました。機内は、ウォルトと妻のリリアンのアイデアでデザインされ、15人乗りで、調理場、2つのトイレ、2つのソファ、机、そしてミッキーマウスのシルエットをあしらったマッチブックや文具など、すべてが始まったネズミにちなんだものが含まれていたのです。1967年には機体の尾翼番号にもミッキーのイニシャルが入り、N234MMとなりました。ウォルト・ディズニー・カンパニーのために28年間活躍したこの飛行機は、地上に降りるまでに2万時間飛行し、8万3千人の乗客を運んだと言われています。
D23 Expoでは、この象徴的な飛行機が会社の歴史を通して果たした役割について学ぶことができます。
- 1963年、ウォルトとその家族、そして会社の重役たちは、ガルフストリームのデモ機で、しばしば「プロジェクトX」と呼ばれる開発計画のために、セントラルフロリダを含む候補地を探りに出かけました。1964年初めに、自分のガルフストリームを手にしたウォルトは、フロリダに何度も足を運び、最終的にウォルト・ディズニー・ワールドの魔法を実現するための基礎を築きました。
- ウォルトの飛行機はバーバンクとニューヨークを往復し、1964年から1965年にかけて開催されたニューヨーク万国博覧会の準備に一役買いました。このイベントは、「イッツ・ア・スモールワールド」などの象徴的なアトラクションを東海岸の観客に、そして後にディズニーランドにもたらすことになりました。
- また、ウォルトは「パイレーツ・オブ・カリビアン」のアトラクションの外観のインスピレーションを得るために、プエルトリコのサンフアンにあるエルモロ要塞の上空を飛行しながら、ファンの間で人気の高いこのアトラクションの調査を行いました。
- “ザ・マウス”は、ディズニーランドのプロモーションツアーや、『ジャングル・ブック』(1967年)などの名作映画で使用されたほか、ウォルト・ディズニー・スタジオの映画『テニス靴をはいたコンピューター』(1969年)や「そら見えたぞ、見えないぞ!」(1972年)に登場しました。また、この機体にはディズニー・レジェンドのジュリー・アンドリュースやアネット・フニセロ、ジミー・カーターやロナルド・レーガン元米国大統領など、著名なゲストも搭乗しています。
- 1985年、青と白に塗装されたウォルトの飛行機で、親善ツアーやキャラクターが小児病院へ訪問を行うために利用され、同社の社会貢献の歴史に新たな一ページを刻みました。
『D23 Expo』について
D23 Expoは、9月9日 – 9月11日にアメリカ・カリフォルニア州アナハイムで実施される究極のディズニーファンイベントです。ディズニーのあらゆる世界がひとつ屋根の下に集まり、プレゼンテーション、パビリオン、体験、コンサート、先行試写、ショッピングなど、盛りだくさんの3日間をお過ごしいただけます。ディズニーの映画、動画配信、テレビ、ゲーム、テーマパークの最新情報を発表するほか、経営陣や、セレブリティへのアクセスが可能となります。
いくつかのプレゼンテーションは、公式サイトで生配信される予定です。
D23 Expoの最新ニュースは、D23Expo.comでご覧ください。
『D23』について
『D23』は、1923年にウォルト・ディズニーがハリウッドに最初のスタジオをオープンにあやかりつけられた名称で、ディズニーの99年の歴史の中で初の公式なファンのための会員組織です。『D23』では、季刊誌『Disney twenty-three』、会員限定のコンテンツを掲載したウェブサイト「D23.com」、会員限定の割引、年間を通じた『D23』メンバー向けの特別イベントなどを通じて、会員がディズニーの世界全体とより密接なつながりを持ち、まるで魔法の中にいるような体験を提供します。