ディズニーランド・パークのクラシックアトラクション「おとぎの国のカナルボート」に、ディズニーアニメーション映画『塔の上のラプンツェル』の塔が登場しました。ストーリーブックの世界から飛び出した魅惑的な家々や村、お城のミニチュアが点在する美しい風景の中に追加されたこの新たなモチーフは、「パッチワークキルト」と「トード・ホール」の間で見つけることができます。
「ラプンツェルの塔」は細長く、高くそびえる塔の上部にある板葺きの小塔といくつかの窓が特徴的で、入念に手入れされた植栽が周囲の岩々の間に緑豊かなオアシスを創り出しています。塔の向こうにはフリン・ライダーを捜索する指名手配書が石壁に点々と貼り出されていますが、ミニチュアサイズのポスターでも「鼻」の特徴は捉えられていないようで、それぞれ異なる形で描写されています。運河のさらに奥の水辺の端には、映画に登場したボートを模した船が停泊する人里離れた桟橋が設けられ、橋の上のトレリス (格子状の柵) はきらめく光の列で縁取られています。「ケイシージュニア・サーカストレイン」が轟音を立てて走り抜ける様子もご覧いただけるでしょう。
日中にラプンツェルの塔の近くを通ると「自由への扉」のチャーミングなアレンジが聞こえ、ラプンツェルがパズルやダーツ、お菓子作りに熱中した午後の思い出や、初めて塔から脱出したシーンを呼び起こします。夕暮れになると「輝く未来」が流れ、運河を漂いながら灯りを眺めるとラプンツェルとフリン・ライダーが舟から見上げたあのランタンの光景が目に浮かぶことでしょう。

歴史あるアトラクション
「おとぎの国のカナルボート」は、ウォルト・ディズニーが長年にわたりミニチュアに魅了され、収集を続けるなど小さな造形物への愛情がインスピレーションとなって誕生しました。1955年のディズニーランド開園日に静かなボートライド「カナルボート・オブ・ザ・ワールド」としてデビューし、その数カ月後には川岸に小さなおとぎ話の世界を再現した魅力的なライドへと変貌を遂げました。
アトラクションは1956年6月に「おとぎの国のカナルボート」として再オープン。幻想的な世界が広がる小さなワンダーランドにはお気に入りの物語に登場する家々が1/12スケールで丹念に再現され、見事な植栽とともにゲストを楽しませています。現在、穏やかな水路を巡るこのツアーでは熟練のキャストメンバーがガイドを務め、丘の上にそびえるシンデレラの城やゼペットが木彫りの傑作を作る質素な工房など、ディズニーの人気のストーリーに登場するランドマークを案内しています。
ウォルト・ディズニー自身にまで遡るこの由緒あるアトラクションは、素晴らしい手作りのミニチュアと愛される物語で何十年も人々を魅了し続けています。70周年セレブレーションの今こそ祝福するのに最適なタイミングと言えるでしょう。
11月14日に小さなファンタジーの世界にデビューした新しい「ミニマジック」を祝い、ぜひ家族みんなでクルーズをお楽しみください。
「おとぎの国のカナルボート」のミニ情報
乗船する前に探してみたいミニ情報や隠れたディテールをいくつかご紹介します。
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手植えの植栽でゲストを歓迎 |
ファンタジーランドを歩いていると、ディズニーランド・リゾートの中でも特にユニークなアトラクションの看板が目に入ります。盛り上がった土手には、色鮮やかな植物で作られた巨大な文字で「Storybook Land」と書かれています。これは植物を使って独特のデザインを作り出すフランスの造園技法「パルテール」によるものです。 |
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パーク初の「Dチケット」アトラクション |
キューライン (待ち列) のすぐ外にある赤と白のストライプの灯台は、かつて入場チケットを販売していた場所です。1982年にオールインクルーシブのパスポートが導入されるまで、ゲストは個々のアトラクションごとにチケットの購入が必要でした。1956年のオープン当時、「おとぎの国のカナルボート」はパークで最初の「Dチケット」アトラクションの一つでした。 |
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どのボートに乗る? |
使用されるボートは、かつて北欧の水路を航行していた平底船に着想を得ています。船ごとに配色が異なり、手描きによるユニークなデザインが施されています。乗船前に、自分の船の名前がディズニーアニメーション映画のどのキャラクターに由来しているかを確認してみましょう。 |
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隠れたストーリーを探そう |
ディズニーアニメーション『ピノキオ』に登場するクジラ、モンストロの口を開けて、ストーリーブック・ランドのミニチュアワールドへと出航します。ボートが通過する際に見上げると、モンストロの口蓋に黒い「すす」の線がついているのが見えるでしょう。これはピノキオが火を焚いてクジラのくしゃみを誘い、ゼペットと一緒に脱出したときについた跡です。 |
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扉のディテール |
アトラクション内の住居には実際に開閉する扉が設置されています。これは単なる楽しいデザイン要素だけではなく、キャストが様々なメンテナンスや小さな電球の交換を行う際にも役立っています。 |
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楽しいミニデコレーション |
ホリデーシーズンに乗船すると、村やランドスケープを彩る小さくて可愛い冬のデコレーションをお楽しみいただけます。コインサイズのリースから雪の結晶まで様々な装飾に気づくことでしょう。 |
